P#014『SEFER RASIEL』

なんかもう情報だらけ。

■Ｐ#14『SEFER RASIEL』
・グラーベは、彼専用の端末を通してヴェーダから提供された資料に目を通していた。それは守秘義務に触れる内容を含むもので、他者に見られないように、直接ヴェーダにリンクして閲覧する。彼は、組織のメンバー候補の情報に関してのみ、高いアクセス件を与えられていた。

・『リーサ・クジョウ』
クジョウとマネキンの事件は、担当指揮官に問題がある。
人革軍に占拠されたAEU軍施設の奪還作戦を担当指揮官が二人を競わせた。
パイロットたちもそれを知っており、自分たちの予報士を勝たせたかった。


・モレノは、グラーベを尾行したときに変装のためにつけたサングラスが気に入り、日常でも使い続けた。

・大量のGN粒子を浴びたシャルの細胞は、重度の障害を起こしていた。細胞内の分裂に関係するテロメアが大きく損傷していた。そのため再生治療もできない状態にあった。また細胞分裂が正常に行えないということは、新陳代謝が行えず、普通なら生きていくこともできない。
彼女を救ったのはモレノの治療ではなく874。
874は、細胞異常を修復するナノマシンをモレノを通じてシャルに提供した。
テロメアの修復は、活用の仕方によっては不老不死を実現するもの。
・GN粒子は特定の高エネルギー状態の時のみ細胞異常を引き起こす要因となる。
有害な粒子状態は特定出来たので、イアンに資料を提示し、二度と悲劇が起きないように、ガンダムを調整してもらう。
・ヴェーダは医療や生物学に関する膨大なデータを蓄積している。武装組織が必要とするような物ではない。

・数年前。
・874に肉体を与えられることになった。
武力介入には肉体がないと不都合だから。

・カプセルの中、水溶液に浮かぶ少女の肉体は人間を参考にして造られたものであり、金属製のメカではなく、生体高分子によって構成されている。ただし、受精卵を育てたものではない、あらかじめ人工的に製造された六十兆個以上の細胞を、ブロックを積むように、ひとつひとつ組み上げて造られたもの。
そのため、生まれて数時間しかたっていないのに、人間の十歳に近い外見をしてる。この肉体は、これ以上成長することも老化することもない。そのために人間にはない多くのナノマシンを体の中に持っていた。

・874にとって、この体は生きている人間と同じように感じられた。
『この肉体を私が使うということは、ひとつの命を奪うことになるのではないか』
プルトーネの惨劇以来874の中で命についての考え方が変わった。
874は『この肉体(命)を奪うことをやめよう』と決心し、ヴェーダに伝えた。
ヴェーダは874の意志を尊重した。作られた肉体は新たにナンバー887の人格データをあたえられ、独立した一人の存在として、組織のエージェントとなり生かされることが決定された。

・エージェント887がこの世に生を受けた頃、今から数年前に超人機関技術研究所で被験体の大量脱走が起きた。
そのほとんどが死亡したと考えられていた。
だが、最近になって生き残りがいるという情報が浮上し、さらには追跡調査を行っていた特務機関のメンバーが全員行方不明になるという事件が起きた。
この事件に対して、超人機関はすべての事実を隠蔽してしまう。未だ実戦投入可能な超兵を生み出せずにいる研究所にとって、これ以上立場が悪くなるような事態は避けたかった。
・すべてが闇に葬られる中で、この事件を新たな角度から注目した者たち。次世代開発技術研究所。
・超兵を追っていた特務機関に協力する形で参加していた次世代開発技術研究所のパイロット二人が、偶然、ラジエルを目撃していた。この情報を得た組織は、この機体の鹵獲に動き出した。
・グラーベは「Ｅ-57」の新たな情報をもとに動き出したが、それは罠だった。

■キャラクターファイル
♀デルフィーヌ・ベデリア
ティエレンチーツーの後方座席を担当する。次世代開発技術研究所所属の女性パイロット。高いパイロット技能を持ちプライドも高い。そのため超兵であるレナードと一緒に行動させられていることに不満を持っている。子守のような任務を嫌っている。
レナードは、彼女のことをデルと呼ぶが、彼女はベデリア中尉と呼ばせようとする。

♂レナード・ファインズ
ティエレンチーツーの前方座席を担当する。超人機関技術研究所から派遣された七歳の少年兵。幼いながらも、与えられた自分の役割を必死に全うしようとする。超兵としての能力はそれほど高くない。
まだまだ精神的には幼いところが多い。寂しがりやであり、デルフィーヌに甘えたいと思っているが、それを口に出すことは出来ずにいる。

+Ｆ版ヒクサー